河野宮墓(読み)こうののみやのはか

日本歴史地名大系 「河野宮墓」の解説

河野宮墓
こうののみやのはか

[現在地名]川上村大字神之谷

金剛こんごう寺裏にある。「大和志」金剛寺の項に、「山中有南帝自天王陵及小祠宝篋印塔一基刻曰長禄元年十二月二日」とあり、「金峯山古今雑記」に「自天親王御廟塔一基寺後三十間許、有五輪塔高二尺余文字滅銘不詳、古老曰南帝小瀬村滝川寺ニ葬、御頭ヲ持、川上ヲ逃走ケルヲ川上ノ郷民共奪取テ当寺ニ奉崇云々」と記す。数百年来川上村民により一の宮尊秀王の墓として祀られてきたが、明治四五年(一九一二)二の宮忠義王の墓と改定。墓域の石柵内に二基と柵外崖下に三基の宝篋印塔がある。「長禄元年十二月二日」などの室町紀年銘があり、両宮と遺臣墓碑であるとされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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