河合郷(読み)かわいごう

日本歴史地名大系 「河合郷」の解説

河合郷
かわいごう

和名抄」に載る安濃あの川合かわい郷の郷名を継承する中世の郷。嘉応元年(一一六九)一〇月日の石見国目代庁宣(久利文書)によると、川合源三友弘が久利氏の所領である久利くり郷の山で狩を強行しているが、この川合友弘は久利郷に隣接する当郷の領主であったと推定される。貞応二年(一二二三)三月日の石見国惣田数注文に「かわ□□(いの)郷 廿四丁一反二百四十歩」とある。建武三年(一三三六)九月日の久利赤浪妙行代子息朝房軍忠状(久利文書)によると、当郷地頭は金子孫五郎入道であった。また文和二年(一三五三)三月一九日赤波重房は土屋備前守とともに河合城に馳せ向かい、終日にわたる合戦に及んでいる(同年四月日「久利赤波重房軍忠状」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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