河内国魂神社(読み)かわちくにたまじんじや

日本歴史地名大系 「河内国魂神社」の解説

河内国魂神社
かわちくにたまじんじや

[現在地名]灘区国玉通三丁目

神戸港が一望できる高台にある。祭神は菅原道真・大己貴命・少彦名命。旧郷社。「延喜式」神名帳の兎原うはら郡三座の一つ河内国魂神社(小座)に比定される。金剛寺所蔵本の標注には「延」とあり、「弘仁式」や「貞観式」ではなく、「延喜式」の段階で式内社に加わったと思われる。当社の由来は河内地方の国造である凡(大)河内氏が当地に居住し、国魂信仰により国土神を奉斎したことによるのであろう。東側に隣接する海蔵かいぞう(現曹洞宗)が所蔵する安永六年(一七七七)の記録によると、菅原道真が筑紫に下向する折、海蔵寺開基の法性坊尊定が名残を惜しみ道真を祀ったことから、当社は天満宮となったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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