沈酣(読み)ちんかん

精選版 日本国語大辞典 「沈酣」の意味・読み・例文・類語

ちん‐かん【沈酣】

〘名〙
① 深く酒に酔うこと。酒に沈みふけること。転じて、物事に心酔すること。耽溺
随筆独寝(1724頃)下「六一居士が本論にかきしごとく、沈酣骨に通りたる世の中の人なれば、かやうの物を見て信をおこすも口おし」 〔皮日休‐酒中十詠詩・酒城〕
② しっかりと落ち着いていること。じっくりとなじんでいること。
※随筆・山中人饒舌(1813)下「筆法雋穎。墨色沈酣。阿堵一点。奕々射入」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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