沈丁花(読み)ジンチョウゲ

デジタル大辞泉 「沈丁花」の意味・読み・例文・類語

じんちょう‐げ〔ヂンチヤウ‐〕【沈丁花】

ジンチョウゲ科の常緑低木。よく分枝し、つやのある倒披針形の葉を密につける。早春紅紫色または白色の香りの強い花を多数開く。中国原産で、雌雄異株であるが、日本のものはほとんど雄株で実を結ばない。名は、花の香りを沈香じんこう丁字ちょうじにたとえたもの。瑞香 春》「―春の月夜となりにけり/虚子

ちんちょう‐げ〔チンチヤウ‐〕【沈丁花】

じんちょうげ(沈丁花)

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精選版 日本国語大辞典 「沈丁花」の意味・読み・例文・類語

じんちょう‐げ ヂンチャウ‥【沈丁花】

〘名〙 ジンチョウゲ科の常緑低木。中国原産で、庭木などとして観賞用に植栽される。高さ一~二メートル。葉は長さ約一〇センチメートルの倒披針形で厚く、短柄をもち枝に密生する。早春、枝先に先が四裂した小さな筒状花頭状に密生して咲き、芳香がある。雌雄異株。日本では雌株をほとんどみない。沈香丁字の香りにたとえての名。ちょうじぐさ。はなごしょう。りんちょうげ。じんちょう。《季・春》 〔尺素往来(1439‐64)〕
※俳諧・毛吹草(1638)五「春の日でたきし匂ひか沈丁花(ヂンチャウケ)清親〉」

ちんちょう‐げ チンチャウ‥【沈丁花】

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動植物名よみかた辞典 普及版 「沈丁花」の解説

沈丁花 (ジンチョウゲ・チンチョウゲ)

学名Daphne odora
植物。ジンチョウゲ科の常緑低木,園芸植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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