決切・極切(読み)きまりきる

精選版 日本国語大辞典 「決切・極切」の意味・読み・例文・類語

きまり‐き・る【決切・極切】

〘自ラ四〙 (多く「て」「た」を伴って用いる)
① 例外なく確定する。
※いさなとり(1891)〈幸田露伴〉六五「生あれば死あるは定(キマ)りきった道理
男女の仲がすっかりできあがる。
洒落本・契情買虎之巻(1778)やぼに示す伝授事「まだ極りきらぬ内、〈略〉女郎の情も失ふ事あるもの也」
③ いつも同じで、すっかりある型にはまる。
※火の柱(1904)〈木下尚江〉二四「絵姿なんてものは、極(キマ)り切った顔して居るばかりだけれど」

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