江刈村(読み)えかりむら

日本歴史地名大系 「江刈村」の解説

江刈村
えかりむら

[現在地名]葛巻町江刈

馬淵まべち川源流近くに位置し、九戸郡に属する。東は九戸郡霜畑しもはた(現山形村)閉伊へい安家あつか(現下閉伊郡岩泉町)、西は九戸郡葛巻村。北上高地の北西部にあたり、遠別とおべつ岳・かば森・平庭ひらにわ岳など標高一〇〇〇メートル以上の山に囲まれる。元和四年(一六一八)一〇月二三日の口内彦二郎宛南部利直知行宛行状(盛岡中村文書)に「糠部郡江苅村」とあり、当村で二〇〇石を宛行われ、一二人の百姓名と「たつかはな」「栗山」「火渡」「新里」「滝沢」などの地名が記される。正保国絵図に村名があり、高二二六石余。寛文四年(一六六四)八戸藩領となり、元禄一〇年(一六九七)の郷村御内所高帳では江苅村とあり、田方二二七石余・畑方四五二石余。天保五年(一八三四)の南部領高辻帳による〆高は田方一五二石余・畑方三〇五石余。同八年の仮名付帳では、枝村に寺田てらた村・四日市よつかいち村・馬淵まぶち村・新里につさと村・栗山くりやま村・小泉こいずみ村・本木もとき村・外川そとかわ村・清水しずくち村がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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