汚う・穢う（読み）けがらう

精選版 日本国語大辞典

けがら‐・う ‥ふ【汚う・穢う】

〘自ハ四〙 (「ふ」は接尾語)

① けがれに触れる。清浄でなくなる。人の死や出産などの不浄に触れる。

※漢書楊雄伝天暦二年点（948）「漁父の餔歠(ほせつ)を溷(ケカラハ)しむ」

※源氏（1001‐14頃）手習「けがらひたる人とて、たちながら、おひ帰しつ」

② 近親者が死んだために喪に服する。

※栄花（1028‐92頃）峰の月「この夏は故宮の御方につけつつ、さるべき殿ばらけがらひ給へり」

出典　精選版 日本国語大辞典