永弘院(読み)えいこういん

日本歴史地名大系 「永弘院」の解説

永弘院
えいこういん

[現在地名]千種区鍋屋上野町

上野山と号し、臨済宗妙心寺派。本尊地蔵菩薩。「府志」など江戸時代の諸書によれば、当地の領主下方貞清が開基となり、義雲(天文二三年没、承雲とするものもある)開山として創建されたと考えられる。下方氏の離散によって廃退したが、言鋒長老によって元禄三年(一六九〇)現在地に易地再建し、元地は田地に開墾して、寺経営のたすけにしたという(徇行記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報