氷襲・氷重(読み)こおりがさね

精選版 日本国語大辞典 「氷襲・氷重」の意味・読み・例文・類語

こおり‐がさね こほり‥【氷襲・氷重】

〘名〙
① 襲の色目の名。表はつやのある白、裏は白の無文のもの。冬に着用する。
② 鳥の子紙を二枚重ねたもの。表は鳥の子の白、裏も同じく白を重ねる。また、四季に従い色合わせをする。消息には必ず二枚重ねたものに書き、歌を記すのにも用いた。
※承応版狭衣物語(1069‐77頃か)二「御文氷襲の唐の薄様にて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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