水取(読み)モイトリ

デジタル大辞泉 「水取」の意味・読み・例文・類語

もい‐とり〔もひ‐〕【水取/主水】

古代宮中飲料水のことなどをつかさどった人。もんど。
采女うねめ、―、御髪みぐしあげども」〈紫式部日記

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精選版 日本国語大辞典 「水取」の意味・読み・例文・類語

みず‐とり みづ‥【水取】

〘名〙
① 水をくみ取ること。また、水を用意したり、持ったりして控えること。また、その具やその人。
九暦‐逸文・天暦四年(950)七月二四日「今日内侍司進女官差文〈略〉番所二人 水取二人 硯一人」
手拭(てぬぐい)をいう、女房詞。おみずとり。〔女中詞(元祿五年)(1692)〕
④ =おみずとり(御水取)①《季・春》
※俳諧・野ざらし紀行(1685‐86頃)「二月堂に籠りて 水とりや氷の僧の沓の音」

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