気助・気扶(読み)きだすけ

精選版 日本国語大辞典 「気助・気扶」の意味・読み・例文・類語

き‐だすけ【気助・気扶】

〘名〙
気持を救うこと。安心させること。元気づけ。また、そのような物事
※俳諧・毛吹草(1638)六「春を待(まつ)気だすけなれや雪の花〈正甫〉」
小鳥の巣(1910)〈鈴木三重吉〉上「このたよりのない女の気扶けをしてやらねばならないやうな気がする」
仕事途中で元気をつけさせたり、慰労などのために、酒を与えて飲ませたりすること。また、その酒代。さかて。

き‐だすかり【気助・気扶】

〘名〙 安心なこと。気苦労の少ないこと。
※雑俳・うき世笠(1703)「其ままに・二かいのねまは気助(タスカ)り」
※浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)二「そなたの育ちが良さに年よりはおとなしい。此様な子を持は親の大きな気助り」

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