民間資本形成(読み)みんかんしほんけいせい(英語表記)private capital formation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「民間資本形成」の意味・わかりやすい解説

民間資本形成
みんかんしほんけいせい
private capital formation

民間部門の投資。国民総支出 GNE (→国内総支出 ) の一項目である資本形成は,形態別に住宅,非住宅建物,機械および構築物などの固定資本形成 (または住宅投資と設備投資) と製品在庫,仕掛品在庫,原材料在庫および流通在庫などの在庫品増加 (または在庫投資) とから成り,それぞれがまた主体別に公的部門 (一般政府,公的企業) と民間部門 (法人企業,個人企業を含む家計) とに分れている。自由経済をたてまえとする国民経済においては,民間資本形成とりわけ法人企業の投資活動 (設備投資と在庫投資) が経済の発展を左右する重要な要素となっている。なお日本の国民所得統計が 1978年8月に新国民経済計算体系 (新 SNA) に移行したことに伴い資本形成の計数も推計方法が人的推計法からコモディティー・フロー法に変更され,65年まで遡及改定された。 (→資金循環勘定 , 国民および部門別貸借対照表 )  

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世界大百科事典(旧版)内の民間資本形成の言及

【資本蓄積】より

… 投資または資本形成は,実物資本の種類に応じて,設備投資,建設投資(企業の建物だけでなく,個人の住宅建設を含む),在庫投資からなる。これらは,民間によって行われるもの(民間資本形成),および政府によって行われるもの(政府資本形成)の双方を含む。設備投資と建設投資との合計を固定資本形成という。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」