民部・部曲(読み)かきべ

精選版 日本国語大辞典 「民部・部曲」の意味・読み・例文・類語

かき‐べ【民部・部曲】

〘名〙 大化前代において臣(おみ)、連(むらじ)伴造(とものみやつこ)国造(くにのみやつこ)、村首(すぐり)等の豪族大和政権貢納奉仕することを前提に、管理することを認められていた人々。天武朝ののち廃止されて公民とされた。豪族の名を上に付けて蘇我部、大伴部のように呼ばれた。かき。かきのたみ。ぶきょく。
書紀(720)雄略一七年三月(前田本訓)「是に土師連の祖、吾笥(あけ)、仍て摂津国の来狭々(くささの)村・山背国の内の村・俯見(ふしみの)村・伊勢国の藤形(ふしかたの)村・及丹波但馬因幡の私(わたくし)民部(カキヘ)を進る」

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