比例特定枠(読み)ひれいとくていわく

知恵蔵mini 「比例特定枠」の解説

比例特定枠

参議院議員選挙の比例代表候補者のうち、擁立する政党があらかじめ当選の優先順位を決める枠。2019年の通常選挙から導入された。優先順位を決める方式拘束名簿式と呼ばれ、比例代表は1998年まではすべてこの方式で、2001年から16年までは、個人名での得票の多い候補者から順に当選する非拘束名簿式であった。特定枠の導入によって、拘束名簿式と非拘束名簿式の併用となる。特定枠の候補者数は各政党が自由に決めることができる。16年から鳥取県と島根県、徳島県と高知県が合区として単一の選挙区になったが、特定枠を利用すれば各県から議員を出しやすくなる。候補者は優先的に当選できる代わりに、選挙事務所の設置や選挙カーの使用といった個人的な選挙活動を行うことは認められていない。

(2019-7-31)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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