毀・壊(読み)こぼつ

精選版 日本国語大辞典 「毀・壊」の意味・読み・例文・類語

こぼ・つ【毀・壊】

〘他タ四〙 (古くは「こほつ」)
① とりこわす。破壊する。うちくずす。くだく。
書紀(720)舒明一〇年七月(図書寮本訓)「大きに風(かせ)ふいて、木を折り屋を発(コホ)つ」
※書陵部本名義抄(1081頃)「壊 コホツ〔書〕」
太平記(14C後)三七「此の宿所をば定て毀(コボ)ち焼くべしと憤られけれども」
② そりとる。けずりとる。
※浄瑠璃・国性爺合戦(1715)千里が竹「片端剃(そる)やらこぼつやら、糸鬢、剃刀次第」

こぼ・れる【毀・壊】

〘自ラ下一〙 こぼ・る 〘自ラ下二〙 (古くは「こほる」) 破れくずれる。こわれる。かけ損じる。こおれる。
※書紀(720)斉明二年九月(北野本訓)「石の山丘を作る。作る随(まま)に自(をの)づからに破(コホレ)む」
日葡辞書(1603‐04)「カタナノ ハガ coboreta(コボレタ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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