武蔵台遺跡(読み)むさしだいいせき

日本歴史地名大系 「武蔵台遺跡」の解説

武蔵台遺跡
むさしだいいせき

[現在地名]府中市武蔵台二丁目

武蔵野台地の南縁、標高七九メートル・比高一二メートルの国分寺崖線の縁辺部に立地する。多摩川の支流川の源流地域で、開析谷を取囲むように遺跡が広がる。旧石器時代・縄文時代・古代にかかわる複合遺跡で、谷を挟んで対岸に縄文時代早期・中期集落と国分寺創建期の建物群が検出された武蔵台東遺跡がある。遺跡は都立府中病院の改修工事に伴って昭和五六年(一九八一)から平成一一年(一九九九)初めまで一八年間にわたり断続的に調査が行われた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報