武平太町(読み)ぶへいだまち

日本歴史地名大系 「武平太町」の解説

武平太町
ぶへいだまち

[現在地名]滑川市武平太町

北陸街道の北に位置し、北は富山湾に面する。西は松原まつばら町、南はなか町。近世中期には当地に称永しようえい寺が所在し、住職蜷川氏の出自足利幕府に仕える武家であったところから宝永年間(一七〇四―一一)頃に武平太町と名付けられたと伝える(滑川町誌)。称永寺は安政六年(一八五九)おお町・寺家じけい村以東を焼尽くした大火で類焼し、のち常盤ときわ町に移転。天明三年(一七八三)の滑川町惣絵図(田村家蔵)には当町時代の称永寺が西隣の徳城とくじよう寺とともに描かれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報