武士遺跡(読み)たけしいせき

日本歴史地名大系 「武士遺跡」の解説

武士遺跡
たけしいせき

[現在地名]市原市福増 向田勝間 土器

養老ようろう川と村田むらた川水系の分水界台地上に位置。昭和四八年(一九七三)・同五〇年・同六二年―平成二年(一九九〇)の調査がある。昭和四八年の調査は勝間かつま遺跡として北側隣接地を対象としたもので、遺跡としては一連のものと考えられる。同六二年の調査では各時代にわたる豊富な資料が提供された。旧石器時代は立川ローム層の全層準から多量の資料を出土し、遺物の集中はおよそ五五地点。縄文時代は草創期から晩期に至る各期にわたり、とくに中期末―後期前半を中心として約四三八軒の竪穴住居跡検出している。また縄文晩期終末から弥生時代にかけて、大洞A式・氷I式・樫王式といった他地域に系譜をもつ土器が出土していることも特筆される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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