此彼・是彼(読み)これかれ

精選版 日本国語大辞典 「此彼・是彼」の意味・読み・例文・類語

これ‐かれ【此彼・是彼】

[1] 〘代名〙 他称。多くの物や人をさし示す。
① これとあれ。この物とあの物。あれやこれや。
大和(947‐957頃)六一「殿上人などかよひ参りて、藤の花のいとおもしろきを、これかれさかりをだに御らんぜで、などいひて見ありくに」
② この人とあの人。誰や彼や。
古今(905‐914)仮名序「ここに、いにしへのことをも、哥のこころをも、しれる人、わづかにひとり、ふたり也き。しかあれど、これかれ、えたるところえぬ所、たがひになむある」
[2] 〘副〙 (多く物事をまとめていう) 何やかや。いろいろ。
※授業編(1783)三「其事を弁論せる著述もこれかれ行はれて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android