此処にして(読み)ココニシテ

デジタル大辞泉 「此処にして」の意味・読み・例文・類語

ここに‐して【×処にして】

[連語]《「し」は、ある状態にある意を表すサ変動詞「」の連用形》ここにいて。ここにあって。
広橋ひろはしを馬越しがねて心のみいもがりやりては―」〈・三五三八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「此処にして」の意味・読み・例文・類語

ここ【此処】 に して

(「して」は、ある状態にあるの意を表わすサ変動詞「す」に、助詞「て」のついたもの) ここにいて。ここにあって。
万葉(8C後)一四・三五三八「広橋を馬越しがねて心のみ妹(いも)がりやりて吾は己許爾思天(ココニシテ)

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