正後寺村(読み)しようごじむら

日本歴史地名大系 「正後寺村」の解説

正後寺村
しようごじむら

[現在地名]福知山市字正後寺

六人部むとべ谷を流れる土師はぜ川の中流左岸にあり、東は堀越ほりこし村、西は坂室さかむろ村、北は土師川を挟んで三俣みまた村に対する。「丹波志」に「正後寺村 綾部領 高九拾四石弐斗 民家十五戸」とある。寛政一二年(一八〇〇)所替があって幕府領となり、京都町奉行小堀氏の支配地であった。

集落は支谷の西側にあるが、谷の東に五〇―六〇メートルぐらいの台地がある。「丹波志」は「サンキリ山正後寺古跡」として「氏仏薬師(中略)立像二尺斗堂二間四方辰巳向 籠家(中略)正月八日戸開(中略)古池清水有(中略)按ニ此寺有テ村名トナレリ、退転ヨリ後年久、来由不伝」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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