欠片(読み)かけら

精選版 日本国語大辞典 「欠片」の意味・読み・例文・類語

かけ‐ら【欠片】

〘名〙 (「ら」は接尾語)
① 物のこわれたり取れたりした一部分破片断片
※落語・てんしき(1896)〈三代目柳家小さん〉「棚から落して粉粉に為て仕舞ったから掃溜へ捨てて仕舞ったヨ。モー欠(カ)けらも無からうヨ」
石川五右衛門の生立(1920)〈上司小剣〉四「母が泣き顔をして言ひかけては、後を止めてしまった言葉の破片(カケラ)が」
② ほんのわずかなもののたとえ。
五重塔(1891‐92)〈幸田露伴一六「かけら半分叱言(こごと)らしいことを私(わっち)に云はれず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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