櫨谷保(読み)はせたにほ

日本歴史地名大系 「櫨谷保」の解説

櫨谷保
はせたにほ

明石川の支流櫨谷川の中・上流域に展開する保。如意によい寺の所在地で、如意寺旧記(如意寺蔵)によると正治元年(一一九九)の櫨谷保司、承久三年(一二二一)の保内地頭、文応元年(一二六〇)の保司衣笠法眼らからの同寺への寄進(田地・書画)が伝わる。「看聞日記」永享七年(一四三五)一〇月一三日条に「播磨国衙別納櫨谷保」とみえ、当保は応永五年(一三九八)に没した崇光天皇から源持経が御恩として拝領したもので、持経は子孫に相伝させるための安堵を申入れ、伏見宮貞成親王(崇光天皇の孫)自筆で女房奉書のように安堵状を書いて渡した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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