櫛風沐雨(読み)シップウモクウ

デジタル大辞泉 「櫛風沐雨」の意味・読み・例文・類語

しっぷう‐もくう【×櫛風×沐雨】

《「晋書」文帝紀から。風で髪をすき、雨でからだを洗うの意》風雨にさらされて苦労すること。さまざまな苦労をすることのたとえ。風にくしけずり雨にかみあらう。

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精選版 日本国語大辞典 「櫛風沐雨」の意味・読み・例文・類語

しっぷう‐もくう【櫛風沐雨】

〘名〙 風に髪をくしけずり、雨にからだを洗うの意。転じて、風雨にさらされて奔走し苦労すること。櫛風浴雨。
日本外史(1827)一二「家君衰老、櫛風沐雨、吾何忍休乎」 〔晉書‐文帝紀〕
[補注]「日本書紀‐欽明六年一一月」の記事にみられるが、寛文版本では「風にカシラケツリ雨にユスルアミす」と読んでいる。→かぜ(風)に櫛(くしけず)り雨に沐(かみあら)う

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四字熟語を知る辞典 「櫛風沐雨」の解説

櫛風沐雨

風に髪をくしけずり、雨にからだを洗うの意。転じて、風雨にさらされて奔走し苦労すること。

[使用例] N君みたいにその櫛風沐雨の伝統鷹揚に誇っているほうがいいのかも知れない[太宰治津軽|1944]

[類語] しっぷうよく

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