檜曾谷村(読み)ひそだにむら

日本歴史地名大系 「檜曾谷村」の解説

檜曾谷村
ひそだにむら

[現在地名]勝山市北郷きたごう町檜曾谷

九頭竜くずりゆう川右岸、水無みずなし山の西南麓に位置する。東は堀名中清水ほりめなかしみず村、西は東野ひがしの村、南は森河もりかわ村。村名は天正一一年(一五八三)一〇月一〇日の「永代売渡申畠之事」(津田家文書)にみえる。慶長五年(一六〇〇)から福井藩領、寛永元年(一六二四)勝山藩領、正保元年(一六四四)幕府領で福井藩預地、貞享三年(一六八六)以降幕府直轄地となった。なお、元和六年(一六二〇)の矢野伝左衛門申状写(同文書)によると、当村は福井藩士の荘野河内知行分とあり、うち一〇〇石は「下奉行衆知行分」とされていた。

正保郷帳によれば、田方一〇九石余・畠方二一八石余とあり、隣の志比原しひわら村を除き他村と比較して著しく畠地が多い。宝暦一〇年(一七六〇)の村限明細帳(津田家文書)では、村方のうち一二〇・七五六石が「無土不足高」とされ、その残りも畑成田高六九・三四四石、畑高一三八・二五石となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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