中清水村(読み)なかしみずむら

日本歴史地名大系 「中清水村」の解説

中清水村
なかしみずむら

[現在地名]御殿場市中清水

久保くぼ川を挟んで中山なかやま村の西に位置し、西辺を西にし川が南流する。集落中村なかむら矢場居やばい久保川くぼがわに分れる。延宝八年(一六八〇)中山村鏡帳(中山区有文書)では、寛永七年(一六三〇)中山村を親村として茂兵衛が開いた村としている。しかし延享二年(一七四五)の寺社書上(中清水区有文書、以下断りのない限り同文書)には「当村起立茂兵衛、中山村仁右衛門より別り、元和四戊午年より延享二乙丑年迄暦数百弐拾五年」とあり、元和四年(一六一八)の開発とする。後代の史料であるが、大野おおの原の入会権について元和五年に当村に申渡しがあったとしており(中清水区有文書)、元和四年の開発とみることができよう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報