横面(読み)ヨコツラ

デジタル大辞泉 「横面」の意味・読み・例文・類語

よこ‐つら【横面】

《「よこづら」とも》
顔の横側。よこっつら。「横面を張る」
横の側の面。側面

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「横面」の意味・読み・例文・類語

よこ‐めん【横面】

〘名〙
横向きの顔。よこがお。また、顔の横に当たる部分
歌舞伎霊験曾我籬(1809)九幕「白布にて鉢巻しめ、これに水引、結び熨斗を横面(ヨコメン)に挟み」
剣道で、頭頂部からやや横にはずれた部分に竹刀(しない)で打ち込むこと。また、その部分。
山峡にて(1941)〈火野葦平〉「私は同僚試合をする時にも、左の横面をとることばかりを心がけた」

よこ‐つら【横面】

〘名〙 (「よこづら」とも)
① 「よこがお(横顔)」を卑しめていう語。
浮世草子好色一代女(1686)三「此恋埒(らち)はあかずと横(ヨコ)づらをくはして身をもだへてかへり」
② 横の方面。側面。横あい。
※俳諧・七番日記‐文化一五年(1818)一月「打畠や世を立山の横つらに」

よこっ‐つら【横面】

〘名〙 「よこつら(横面)」の変化した語。
※咄本・金財布(1779か)掛将棊「五郎八、長吉が横(ヨコ)ッつらをはりければ」

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