横滑・横辷(読み)よこすべり

精選版 日本国語大辞典 「横滑・横辷」の意味・読み・例文・類語

よこ‐すべり【横滑・横辷】

〘名〙
① 横の方にすべること。
※黒船前後(1933)〈服部之総〉黒船前後「進水は横辷りに行はれる」
② 他の同程度の地位に移ること。
※蛙のこえ(1952)〈大宅壮一〉穴「近衛文麿側近がそのまま吉田茂に横すべりすることができるのも」
③ スキー技術の一つ。斜面で、スキーをそろえたまま横にずらせるようにしてすべること。
④ 自動車などが急制動した際、進行方向と異なった方向に車体が滑走すること。
※ニッポン日記(1951)〈井本威夫訳〉一九四五年一二月二二日「そのホテルまでの二十五マイルのドライヴは車輪横滑り絶景の連続だった」
⑤ 飛行機やグライダーが旋回するとき、求心力遠心力のバランスがとれないとき起こる内滑りと外滑りの現象。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android