横幅の衣(読み)よこはばのころも

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「横幅の衣」の意味・わかりやすい解説

横幅の衣
よこはばのころも

弥生時代末期に一部の地域で着られていたとされる男性の服型。1枚の方形布地一方の肩から斜めに掛け,他方の脇の下をくぐらせて背に渡したのち,もとの肩に戻して結び留める形式の衣服で,この着方から袈裟衣 (けさい) とも呼ばれる。一種巻衣に属し,類型は古代ギリシアのヒマティオン,古代ローマのトガ,インドのサリーなどにもみられる。

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