権七(読み)ごんしち

精選版 日本国語大辞典 「権七」の意味・読み・例文・類語

ごん‐しち【権七】

〘名〙
下男権助
洒落本・まわし枕(1789)「されば今旦那明朝には忽ち権七どんとなる」
② 愚かな男。
※洒落本・辰巳婦言(1798)四つ明の部「おめへはいつでもせわがやける、おいねゑ権七さんだ」
[補注](②について) 江戸深川の魚売り権七が、女房密通を見つけたが、あの世情夫と結ばれようという女房のことばを聞いて、情夫だけを殺して、行きがた知れずになった事件から始まるという(梅翁随筆‐四)。

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