標題・表題(読み)ひょうだい

精選版 日本国語大辞典 「標題・表題」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐だい ヘウ‥【標題・表題】

〘名〙
① (━する) 書物の表紙などにその書物の名を記すこと。書物の題名。また、編名や章名なども含めていう。外題。題号。
史記抄(1477)一〇「孟子曰陳仲子斉之系家と云は文字の出処を標題するぞ」
※三四郎(1908)〈夏目漱石〉六「見ると標題(ヘウダイ)に大きな活字で『偉大なる暗闇』とある」 〔王禹偁‐頃得謫官解梁収得令狐補闕毛詩音義詩〕
演説談話、または作品・演劇などの題。
※雑俳・水加減(1817)「サアしめた・評題聞いて宙をとぶ」
③ 音楽で、楽曲、特に標題音楽の題名のこと。
④ (━する) 表に現われること。
※開化評林(1875)〈岡部啓五郎編〉明治七年「丙午の歳出生の女子を忌む。〈略〉亦は其年齢を敝し、嫁して後表題し、離別に及び」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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