標本誤差(読み)ひょうほんごさ(英語表記)sampling error

翻訳|sampling error

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「標本誤差」の意味・わかりやすい解説

標本誤差
ひょうほんごさ
sampling error

標本調査を行う場合に,それに伴って生じる特有の誤差母集団から標本抽出する過程,およびその標本値から全体結果を推測する過程で,母集団と標本値の間に分散やかたよりなどによる誤差が生じる。これらの標本誤差は標本の数や抽出の確率化によって数量的に検出が可能であり,それによって標本値の精度が計測できる。

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世界大百科事典(旧版)内の標本誤差の言及

【統計】より


[統計利用上の注意]
 統計数字は社会の現実を反映するものであるが,しかしそれを無批判に用いることは危険である。統計数字には標本調査の場合,標本の値と全体の値のくい違いを表す標本誤差が含まれるが,そのほか標本調査の場合でも全数調査の場合でも,非標本誤差が含まれている。非標本誤差には名簿の不完全さその他の理由からくる調査もれ,調査対象者の誤解あるいは故意による過大あるいは過小申告,調査あるいは回答の拒否,集計整表の際の誤りなどから生ずるものがある。…

※「標本誤差」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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