榑坪村(読み)くれつぼむら

日本歴史地名大系 「榑坪村」の解説

榑坪村
くれつぼむら

[現在地名]早川町榑坪

千須和せんずわ村の東、早川左岸の河岸段丘上に位置する。早川入一八ヵ村の一で、最も下流にある。北に山道を上ると篠走ささばしり村に至る。天正八年(一五八〇)三月二四日、「八日市場之内榑坪分高辻九貫三百文」の地が身延山久遠くおん寺内の「君吉跡立候新地」に穂坂常陸介から寄進された(「穴山信君判物写」寺記)。慶長古高帳に村名がみえ、高三八石余、幕府領。寛文一一年(一六七一)の検地高は五三石余、反別は田五反余、畑・屋敷二五町六反余(「検地帳」県立図書館蔵)。田はごくわずかで、耕作地の大部分は常畑と焼畑からなっている。延宝五年(一六七七)には、寛文検地で山畑四町七反余・山下畑一二町一反余とされた分の再検地が行われて山畑一町八反余・山下畑三反余・苅立畑(焼畑)九町九反余に改められ、新たに寛文一一年付の検地帳(同館蔵)が作成された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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