榎葉井跡(読み)えのはいあと

日本歴史地名大系 「榎葉井跡」の解説

榎葉井跡
えのはいあと

[現在地名]御所市大字鴨神

地蔵寺東側竹林中にさくら井跡と称する一辺約二メートルの方形古井戸があり、「大和志」には「榎葉井」として「在桜井村一名桜井○倶有古歌」とある。鴨長明「無名抄」の「榎葉井事」にみえる「豊等とよらの寺」の西の榎葉井、催馬楽「葛城」にみえる「葛城の 寺の前なるや 豊浦の寺の西なるや 榎の葉井」はいずれも現高市郡明日香村にあった豊浦とゆら寺近傍と考定されるが、葛城地方にも求められる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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