榎富庄(読み)えとみのしよう

日本歴史地名大系 「榎富庄」の解説

榎富庄
えとみのしよう

江留上えどめかみ・江留中・江留下付近に比定される皇室領系荘園。寿永三年(一一八四)八月二六日付後白河上皇院宣写(天理図書館蔵吉田宮文書)によれば、一院御領越前国榎富庄など数庄が、一円神領として粟田あわた宮に寄付されている。粟田宮は、永久年間(一一一三―一八)創始と伝えられる粟田天王社(粟田神社、現京都市東山区)と考えられる。また建長八年(一二五六)九月二九日付の粟田宮及び崇徳院御影堂領目録(華頂要略)にも粟田宮社領の一として榎富庄の名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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