楠久津(読み)くすくつ

日本歴史地名大系 「楠久津」の解説

楠久津
くすくつ

[現在地名]伊万里山代町やましろちよう楠久津

楠久村の東、近世には佐賀本藩領で水軍の基地として御船屋が置かれた。貞享四年(一六八七)改の郷村帳では「楠久町」とあり、明和九年(一七七二)改補の郷村帳では「楠久町 津方有」とあり、安政二年(一八五五)の郷村帳では「楠久津 本津 楠久辻津 郷津」とある。

楠久津は藩船の基地であったが、船手の生活手段として漁業が営まれ、その漁船漁法は長州伊崎いざき(現山口県下関市伊崎町)にならったといわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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