椙宮八幡神社(読み)すぎのみやはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「椙宮八幡神社」の解説

椙宮八幡神社
すぎのみやはちまんじんじや

[現在地名]福山市山野町山野 平田

平田へらだにあり、山野やまの氏神。延元三年(一三三八)地頭宮佐則が山城石清水いわしみず八幡宮の分霊を山野の田曾かがそに勧請したのに始まると伝える。祭神は応神天皇・神功皇后・玉依姫命。旧村社。かつては社領九貫余を受け、社人利長神太夫が杉山すぎやまに移建し、宮座を定め神事を奉仕していた。寛永二年(一六二五)の八幡宮神前申定之事(山田要兵衛家蔵)は当時の神事を詳細に記録し、元禄一五年(一七〇二)の八幡宮祭礼宮座之事(宮氏蔵)とともに貴重な宮座記録である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報