桶町一丁目(読み)おけちよういつちようめ

日本歴史地名大系 「桶町一丁目」の解説

桶町一丁目
おけちよういつちようめ

[現在地名]中央区八重洲やえす二丁目

南槙みなみまき町・南槙町西会所みなみまきちようにしかいしよの南にあり、南は南大工みなみだいく町、西は御堀端通。東西の通りに沿った両側町。国役町。かつて桶大工職細井藤十郎が居住しており、屋号を仲の屋と称し、半町ほどの居宅を構えていたという。町名は桶職人が集住していたことに由来する(京橋繁昌記)。寛永江戸図には「ヲケ丁」「同二丁メ」がみえている。寛永一八年(一六四一)一月二九日に起きた桶町を火元とする火災では九七町と一三〇余りの武家屋敷を焼失し、江戸初の大火といわれた(御府内備考)。安永三年小間附町鑑によれば、一丁目・二丁目を合せた小間数は京間一九三間五尺六寸五分。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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