桑田庄(読み)くわたのしよう

日本歴史地名大系 「桑田庄」の解説

桑田庄
くわたのしよう

桑田郷(和名抄)内に成立したと考えられる松尾まつお(現京都市西京区)領。

建久八年(一一九七)二月二四日付松尾神宮政所下文(松尾大社東家文書)

<資料は省略されています>

とあり、これによれば桑田庄は証阿(秦相頼)の時、「町々」(散在の意か)であった古くからの神領を一円化し立荘したもののようである。そして権祝康任が預所職を有して知行してきたがこの時松尾社末社櫟谷いちいだに神社(現京都市西京区)の禰宜相久に譲っている。なお立荘時期については、のちの史料であるが、貞和二年(一三四六)五月日付の松尾禰宜相衡言上状(同文書)に「寿□□年十一月五日、桑田庄為当社領」という文言がみえる。

その後預所職(下司職)について競望する者があったが、寛喜三年(一二三一)三月二一日付関東御教書(松尾大社文書)

<資料は省略されています>

とあり、同年四月二六日付関東御教書(同文書)にも

<資料は省略されています>

とあって、社家進止の地として安堵されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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