桑原専慶流(読み)くわばらせんけいりゅう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「桑原専慶流」の意味・わかりやすい解説

桑原専慶流
くわばらせんけいりゅう

いけ花流派。元禄(げんろく)年間(1688~1704)立花(りっか)の名手桑原富春軒仙渓(ふしゅんけんせんけい)を流祖とする。1868年(明治1)これを継承する桑原専慶の没後、後継者がとだえ、その名跡断絶を憂えた西本願寺華方(はなかた)「花太(はなた)」こと西川太郎兵衛が桑原専渓を名のり、桑原専慶流をおこした。2代桑原専渓は、流儀花のみでなく積極的に創作いけ花にも取り組み、1930年(昭和5)の「新興いけばな宣言」にも参加した。現在はその精神を継ぎ、盛り花、瓶花(へいか)を包含した新しいいけ花への活発な活動を行っている。

[北條明直]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android