桐馬場(読み)きりのばば

日本歴史地名大系 「桐馬場」の解説

桐馬場
きりのばば

[現在地名]姫路市本町ほんまち

姫路城の東の中曲輪に位置する武家地。岐阜ぎふ町と中堀の間で久長きゆうちよう門から北に長い町。慶長六年(一六〇一)の町割で町場化し、のち馬場ができて町名になったと考えられる。同五―八年の姫路城郭図には一二軒の武家屋敷のみがみえる。馬場はその後に設けられ榊原忠次行跡見聞記録(新潟県上越市立高田図書館蔵)によると、一七世紀中頃榊原忠次は桐之馬場で、一〇〇石以上一千二〇〇石までの知行取が所持している馬を二年がかりで観閲したという。慶安二年―寛文七年(一六四九―六七)の侍屋敷新絵図によると桐ノ馬場と中堀の間に「長柄之者長屋」があり、馬場の北端的場がみえる。元禄八年(一六九五)写の姫路城図では馬場の北東射場・矢場が設けられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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