桂 文治(6代目)(読み)カツラ ブンジ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「桂 文治(6代目)」の解説

桂 文治(6代目)
カツラ ブンジ


職業
落語家

別名
幼名=由之助,前名=桂 文楽(3代目),後名=桂 大和大掾(3代目)(カツラ ヤマトノダイジョウ),号=楽翁

生年月日
天保14年

出生地
江戸(東京都)

経歴
江戸の4代目桂文治長男。7歳から高座に登り、「下谷上野の山かつら、桂文治は噺家で」と子どもの尻取歌にまでうたわれた名人。18歳で3代目桂文楽となり、慶応2年6代目文治を襲名。「上野戦争」「高橋お伝」などの際物を得意とし、明治10年からは、西郷隆盛に扮しての芝居噺西南の役」が大評判となった。芝居通であることからも落語家、講談師による芝居をも演じ、世評を高めた。また、面相がしゃくれ顔のため“ちりれんげ”と呼ばれた。41年大阪の2代目桂文団治に7代目を譲って3代目大和大掾となる。晩年は楽翁と号した。

没年月日
明治44年 2月16日 (1911年)

家族
父=桂 文治(4代目)

伝記
落語名人伝 関山 和夫 著(発行元 白水社 ’92発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「桂 文治(6代目)」の解説

桂 文治(6代目)
カツラ ブンジ

明治期の落語家



生年
天保14年(1843年)

没年
明治44(1911)年2月16日

出生地
江戸

別名
幼名=由之助,前名=桂 文楽(3代目),後名=桂 大和大掾(3代目)(カツラ ヤマトノダイジョウ),号=楽翁

経歴
江戸の4代目桂文治の長男。7歳から高座に登り、「下谷上野の山かつら、桂文治は噺家で」と子供の尻取歌にまでうたわれた名人。18歳で3代目桂文楽となり、慶応2年6代目文治を襲名。「上野戦争」「高橋お伝」などの際物を得意とし、明治10年からは、西郷隆盛に扮しての芝居噺「西南の役」が大評判となった。芝居通であることからも落語家、講談師による芝居をも演じ、世評を高めた。また、面相がしゃくれ顔のため“ちりれんげ”と呼ばれた。41年大阪の2代目桂文団治に7代目を譲って3代目大和大掾となる。晩年は楽翁と号した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報