柿沼村(読み)かきぬまむら

日本歴史地名大系 「柿沼村」の解説

柿沼村
かきぬまむら

[現在地名]熊谷市柿沼

幡羅はら郡に所属し、領名は未詳(風土記稿)荒川の沖積扇状地上に位置し、南は大里郡熊谷宿・肥塚こいづか村、北は同郡だい村。東部を熊谷太田道が通る。天正一八年(一五九〇)九月の伊奈忠次知行書立(長崎県片山家文書)によると、おし(現行田市)の松平家忠に一万石が宛行われたが、そのなかに「かきぬま」とみえる。田園簿では田方一六三石余・畑方三五三石余、幕府領と旗本土屋・大岡の二家の相給。国立史料館本元禄郷帳では前記二家と林大学頭領の相給で、ほかに竜昌りゆうしよう寺領がある。以後、領主は変化なく幕末に至る(改革組合取調書など)。「風土記稿」によると家数九一、用水玉井たまのい堰の末流を利用。天保一三年(一八四二)の熊谷宿助郷村高覚(「海駅門」熊谷市立図書館蔵)によると助郷勤高二一一石。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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