柴垣踊(読み)シバガキオドリ

デジタル大辞泉 「柴垣踊」の意味・読み・例文・類語

しばがき‐おどり〔‐をどり〕【×柴垣踊(り)】

江戸初期に流行した踊り柴垣節に合わせて、からだをくねらせ、手や胸を打ちながら踊ったもの。

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精選版 日本国語大辞典 「柴垣踊」の意味・読み・例文・類語

しばがき‐おどり ‥をどり【柴垣踊】

〘名〙 明暦一六五五‐五八)頃に流行した柴垣節にあわせて踊る踊り。二人立って並び、狂ったように身をもみ、手を打ち胸を打って踊る野鄙な踊りだが、歌舞伎役者も演じた。しばがき。
浮世草子好色一代男(1682)三「柴垣踊(シバガキオドリ)はしってかと尋けるに、夢にもしらずと申」

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改訂新版 世界大百科事典 「柴垣踊」の意味・わかりやすい解説

柴垣踊 (しばがきおどり)

民俗舞踊。明暦(1655-58)から天和(1681-84)年間に流行した奴踊の一種で,たんに柴垣ともいう。2人が向きあい手や胸を打ち合わせながら歌い踊る野鄙(やひ)な踊りで,浅井了意の《武蔵鐙(むさしあぶみ)》(1661)に〈此の頃北国の下部(しもべ)の米つき歌とかや,柴垣といふ事世にはやりて,歴々の会合酒宴の座にても,第一の見ものとなり〉と記す。続けて〈いやしげにむくつけき荒男のまかり出,黒く汚なき肌をぬぎ,えも云はぬつらつきして,目を見出し口をゆがめ,肩を打ち胸を叩き,ひたすら身をもむこと狂人のごとし,右に左にねぢかへり,あふのきうつぶきあがきけるを,座中声をたすけ,手を打て,諸共に興ぜられし〉と芸態を記す。野郎歌舞伎狂言尽しにもとり入れられた。歌は《糸竹初心集》(1664)に,〈柴垣柴垣 柴垣ごしで 雪の振袖 ちらと見た 振袖 雪の振袖 ちらと見た〉とある。
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