柳原岩井町代地(読み)やなぎはらいわいちようだいち

日本歴史地名大系 「柳原岩井町代地」の解説

柳原岩井町代地
やなぎはらいわいちようだいち

[現在地名]千代田区外神田そとかんだ三丁目

神田平永かんだひらなが町代地の北側に位置する御成道に沿う両側町。東側の南は神田花房かんだはなぶさ町代地、北は武家地、東は神田山本かんだやまもと町代地。西側の南は神田平永町代地など、北は武家地、西は神田山本町代地飛地。もと湯島一丁目(現台東区)にあった町屋が天和三年(一六八三)火事で類焼し、翌四年御用地となったため加賀金沢藩中屋敷跡地内に代地を与えられ金沢町と称した。湯島町一丁目残余のうち一ヵ所は橋本はしもと町二丁目内に替地を与えられ、残り四ヵ所は元岩井もといわい町に組入れられた。享保六年(一七二一)元岩井町内の地所収公されて柳原土手下に代地を与えられ、柳原岩井町と称した。

柳原岩井町代地
やなぎはらいわいちようだいち

[現在地名]千代田区神田須田町かんだすだちよう二丁目

神田かんだ紺屋こんや町三丁目代地の北に位置する代地で、筋違すじかい御門内から神田川の南岸を東に向かう道筋に沿った片側町。西は同平永ひらなが町、北は同柳原請負地。当地は明暦三年(一六五七)の新添江戸之図によると松平甲斐(輝綱、武蔵川越藩)・同太郎八・戸田相模の拝領屋敷など。なお寛永江戸図には一帯に「法おんじ」「しゆせうじ」「法しやうじ」などがみえる。寛文新板江戸絵図では松平甲斐・本多中務(政長、大和郡山藩)、沿革図書によると天和年間(一六八一―八四)は松平伊豆守・松平越後守、元禄年間(一六八八―一七〇四)は松平伊豆守・近藤彦九郎が拝領している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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