染野村(読み)しめのむら

日本歴史地名大系 「染野村」の解説

染野村
しめのむら

[現在地名]當麻町大字染野そめの

当麻村北方に所在し、二上山を包含する。元和郷帳には「そめの村」、元禄郷帳には「染野しめの村」とあり、現地では単にシメと発音する。慶長郷帳の村高三〇一・七三石、幕府領(代官大久保長安)、元和五年(一六一九)郡山藩(松平忠明)領、のち同藩の二割半無地高増政策で村高四二四・六六三石。延宝七年(一六七九)同藩の転封で幕府領に編入、天和二年(一六八二)近江水口藩(加藤明友)領、元禄八年(一六九五)以降下野壬生藩(加藤明英)領となる。

天保一四年(一八四三)の明細帳(下村家文書)によると、田畑二〇町四反一畝一八歩(うち屋敷四反五畝五歩)、家数三二(高持二五、無高六、石光寺)、人数一六二、牛一二、除地は蔵屋敷・浄土宗石光せつこう寺・庄屋屋敷・鎮守稲荷大明神からなり、鍛冶屋一軒のほかは農業で「本田畑ニ稲・木綿之外作不仕」「村中男女共作間ニ木綿糸稼仕候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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