枸杞酒(読み)くこざけ

精選版 日本国語大辞典 「枸杞酒」の意味・読み・例文・類語

くこ‐ざけ【枸杞酒】

〘名〙 枸杞の実を搗(つ)き砕き、絹袋の中へ入れて酒に浸したもの。また、枸杞の枝・葉を入れてつくった酒。強壮剤として用いられる。くこしゅ。
三藐院記‐慶長四年(1599)閏三月九日「くこ酒一荷七条隠居被持」

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飲み物がわかる辞典 「枸杞酒」の解説

くこしゅ【枸杞酒】


生あるいは乾燥した枸杞の果実焼酎に漬け込んで熟成させた薬酒。果実とともに葉、茎、根などを漬け込むつくり方もある。強壮効果があるとされる。

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世界大百科事典(旧版)内の枸杞酒の言及

【クコ(枸杞)】より

…いずれもベタインbetaineを含み,強壮薬として葉は枸杞茶に,果実は他の生薬と配合して高血圧,めまい,肝臓疾患,貧血,腰ひざの疼痛(とうつう)などの治療に用い,一方,地骨皮も他の生薬と配合して解熱強壮薬として,咳嗽(がいそう),吐血,多汗などの療法に応用される。果実はまた酒につけて枸杞酒として使われ,不老長寿,強精の効があるという。若葉は香りがよく,ひたしものとしたり,飯にまぜて枸杞飯とする。…

※「枸杞酒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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