精選版 日本国語大辞典 「枯枯・涸涸・嗄嗄」の意味・読み・例文・類語
かれ‐がれ【枯枯・涸涸・嗄嗄】
〘名〙 (形動)
※古今六帖(976‐987頃)六「思ふどちあるだに秋はわびしきを草のかれがれなるぞ悲しき」
② (涸涸) 水などが乾きゆくさま。ひからびたさま。
※今昔(1120頃か)二七「掻抱て寝たる人は、枯々(かれかれ)と干(かれ)て骨と皮と許(ばかり)なる死人也けり」
③ (嗄嗄) 声がしわがれるさま。声のかれ衰えたさま。
④ 言葉や動作などに、まったく生気が見られなくなっているさま。
※謡曲・関寺小町(1429頃)「書くや言の葉の枯れがれに、あはれなるやうにて強からず」
⑤ 家財道具もなく、家の中ががらんとしてさびしいさま。ひどく貧しいさま。
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