林賢徳(読み)はやし・けんとく

朝日日本歴史人物事典 「林賢徳」の解説

林賢徳

没年:大正3.6.13(1914)
生年天保9.9.8(1838.10.25)
明治時代の鉄道家。金沢藩士林市之丞の長男。明治1(1868)年民政局に出仕,兵部省操練所,海軍大尉兵学大助教などを経て8年に辞官。11年に東山社を創立,東京・高崎間,東京・青森間の鉄道建設および京浜間官設鉄道の払い下げを企てるが失敗。14年に岩倉具視ら華士族の賛同を得て日本鉄道会社を設立,そのプロモーターとして活躍する。同社の理事委員,検査委員,取締役などを歴任する一方,岩越鉄道や七尾鉄道の経営にもかかわる。金沢の育英舎,東京の明倫舎を通じて,郷里青年の育英事業にも尽力した。

(老川慶喜)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「林賢徳」の解説

林賢徳 はやし-けんとく

1838-1914 明治時代の実業家
天保(てんぽう)9年8月6日生まれ。もと加賀金沢藩士。明治8年士族のための授産施設農学舎を東京麻布につくる。14年日本鉄道会社をおこし,東北本線,高崎線などを開通させ,39年国有化されるまで重役をつとめた。大正3年6月13日死去。77歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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